【総評】
山国である日本のいちばん大切な場所は、水が誕生する源流です。その源から出発した水は、川、田んぼ、ため池、人家など、すべてを潤して湖や海に流れ込みます。水は、命をつなぐ旅人だと言って良いでしょう。フォトコンテストの「水源の里」には、“生命を育む土地”という意味合いが込められているように思います。全国からご応募いただいた作品は、風景、伝統行事、生物など様々なジャンルの写真が寄せられました。どの作品も、何度も通わないと撮れない風土感のある写真やフィールドワークを重ねないと得られない貴重な生態写真など、たいへんレベルの高いものでした。今回審査をさせていただき、改めて日本の自然の素晴らしさを感じた次第です。ありがとうございました。
審査員長 今森 光彦